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【新聞奨学生は奴隷ではない】と元新聞奨学生が言い切る根拠

新聞奨学生

こんにちは、元新聞奨学生のモノリ(@monoriblog)です。

奴隷なのか心配な学生

「新聞奨学生は奴隷」とネットで見て、すごく不安になりました。
奨学生になるのはやめた方が良いですか?

この記事では、このような不安にお答えします。

記事の内容

  1. 新聞奨学生が奴隷だと言われる原因
    1. お金を返さなくてはならない
    2. 寮を出なくてはならない
    3. 学校に通うことが難しくなる
  2. 新聞奨学生は奴隷ではない
    1. 新聞奨学制度を正しく理解しよう
    2. 労働の対価を比較しよう
  3. 新聞奨学生は奴隷だと言う人がいる理由
  4. まとめ

※ 安心してください。この記事を読むと「奴隷」という表現に、必要以上に不安にならなくて良いことが分かります。

新聞奨学生は奴隷だと言われる原因

足かせをされた奴隷

新聞奨学生は奴隷。このように言われる原因は、「新聞奨学生は途中で辞めることが難しい」からです。

奴隷ではない奨学生

経済的理由もあるけど、途中で辞めて学校に通えなくなったら意味がないからね。辞められないんだ。

新聞奨学生を途中で辞めるのが難しい3つの理由

  1. お金を返さなくてはならない
  2. 寮を出なくてはならない
  3. 学校に通うことが難しくなる

途中で辞めることが難しい理由は、上記の通り3つあります。

①お金を返さなくてはならない

もし、途中で新聞奨学生を辞めた場合、学費分のお金を返さなくてはなりません。

学校にもよりますが、学費は数百万円とかにもなるので、そんな大金を返すのは学生にはほぼ不可能です。そもそも、経済的問題から奨学生になる人が多いので、返金するのはまず無理です。

「お金を返す目処が立たない以上、途中で辞められない」という訳です。

※ 在籍期間などによって免責額があるため、返金する金額は少なくなることがあります。

②寮を出なくてはならない

もし、新聞奨学生を辞めたら、退寮しなければなりません。

奨学生を辞めるという事は、代わりの人が寮に入ってくるということなので、部屋を空けなければなりません。つまり、住む場所がなくなります。

「自分でアパートを借りるにしても、借りるお金が無ければ辞められない」という訳です。

③学校に通うことが難しくなる

もし、新聞奨学生を辞めたら、学校に通うことが難しくなります。

奨学生を辞めたら、お金を返さなくてはならず、住む場所もなくなり、そんな状態で学校に通うことは、現実的にほぼ不可能です。そうなると、学校も退学することになります。

※ 中には、新たにアルバイト先や住む場所を見つけて何とかしている人もいるようですが、親などのサポートが受けられない人には難しいですよね。

進学するために新聞奨学生になったのに、退学することになったら本末転倒です。

そして、退学したら「最後に残るのは多額の借金だけ」です。それを考えたら途中で辞められないという訳ですね。

新聞奨学生は奴隷ではない

解放された奴隷
新聞奨学生は奴隷ではありません。それは「新聞奨学制度」を正しく理解すれば分かるハズです。

新聞奨学制度を正しく理解しよう

奴隷ではない奨学生

まずは、新聞奨学制度を正しく理解しましょう。

新聞奨学制度は、「新聞配達などの仕事をする代わりに学費を立替えてもらい、給料や住む場所なども提供してもらい、任期を終える事で学費の返済義務が免除される」という制度です。

つまり奨学生は、2年間なら「2年間仕事をしますという契約」を結んでいる訳です。

※ これは、スマホの2年契約とかと同じです。2年契約して途中で解約したら、違約金がかかるのと同じです。

ですから、奨学生がするのは「期間契約」であり、途中で辞めた場合は契約違反なのでお金を返さなければならないのであって、「奴隷」ではないことは分かりますよね。

新聞奨学制度についてもっと知る

労働の対価を比較しよう

奴隷なのか疑う学生

新聞奨学生の労働って割にあってるのかな?

新聞奨学生は、労働の対価としては十分もらえるハズです。

新聞奨学会のパンフレットなどを参考にして、実際に、労働時間をざっとでも「時給計算」してみれば一目瞭然です。

[学費(※ほぼ満額の場合)+給料+ボーナス+手当+家賃&光熱費(もし個人で借りた場合)] > [労働時間]

※ 学費が極端に安い場合などは、変わるかもしれませんが・・・。

労働が割にあっているかどうかは、計算すれば白黒はっきりするので、一度「時給計算」してみたら良いですよ。

労働の対価として十分であれば、奴隷でも違法でもないことが分かります。それに、本当に奴隷だったらタダ働きで、学校にも通えませんよね。

給料や奨学金についてもっと知る

新聞奨学生は奴隷だと言う人がいる理由

奨学生が奴隷なのか疑う学生

理屈では分かったけど、「新聞奨学生は奴隷」と言う人がいるのはなんでだろう・・・。

此処まで読めば、「新聞奨学生は奴隷ではない」ことが理屈で分かったと思いますが、では、なぜ「新聞奨学生は奴隷だ」と言う人がいるのでしょうか?

それは、その人が「新聞奨学生を辞めたくても辞められず、辛かったから」だと思います。

新聞奨学生が辛いときの心情

  • 周りの同級生が羨ましい。
  • 自分には仕事があるから友達と遊ぶ時間もない。
  • 自分は新聞配達をしないと学校に通えない。
  • 職場では従業員がよく夜逃げしてるけど、自分は奨学生を辞められない。
  • なんで、自分だけこんなに苦労しなければならないの?

※ 上記は一例ですが、このように心境的に追い込まれてしまうと、どんどん辛くなってくるんですね。

人は辛いとき、不満や文句、愚痴を言いたくなりますし、悪い方に悪い方に考えてしまいますよね。正にそれです。

そして、「新聞奨学生が辛くて辞めたくなったけど途中で辞められない。余計に辛い。何これ、まるで奴隷みたい。」のように思ってしまう訳です。

実際、新聞奨学生は決して楽ではありませんし、辛い時もあります。僕自身も「なんか自分、奴隷みたい。いや、給料とか十分貰ってるから奴隷と違うな」とか、「あれ、何で俺はこんなに苦労してるんだっけ?ああ、そうだ。進学して勉強するためだった。」などと、自問自答したことがあります。

まとめ

奴隷ではない奨学生たち

新聞奨学生は奴隷ではない

  • 奨学生は途中で辞めるのは難しいが、奴隷ではない。
  • 奨学生は「期間契約」をしているのであって、奴隷ではない。
  • 奨学生は奴隷とは違い、労働に対して十分な対価を得ている。
  • 「奴隷」という言葉を使う人がいるのは「途中で辞めたくても辞められず辛かった」から。

新聞奨学生は決して楽ではありませんが、「新聞奨学生は途中で辞めることが難しいので、辞めたくても辞められず、その様子がまるで奴隷のようで辛い」と言う方が、語弊なく伝わりますかね。

※ 新聞奨学生が辛いのは事実です。ですから、奨学生になるのであれば、自分に合った新聞奨学会とコースを選ぶことが大切です。

自分に合った新聞奨学会を探す

奴隷ではない学生

新聞奨学生には女子もいるし、新聞奨学会によっては1番仕事量が少ない「朝刊だけのコース」とかもあるよ。

以上「新聞奨学生は奴隷ではないと言い切る根拠」の記事でした。